2025/08/22
ブドウ園で課外授業
7月14日、今年も大野町立北小学校6年生の子どもたちが、課外授業で大里研究所(ORI)のブドウ園を訪れました。
大里研究所では、高齢化により継続困難となった柿畑をシニアの生きがいづくりの場として活用する、ORI Wine Projectを2012年から行っています。わずか300坪から始まったブドウ園は、現在では1万5千坪へと広がり、今年からはブドウ園と隣接する里山の再生プロジェクトとして、クヌギなどの広葉樹や果樹、希少な植物であるヒメカンアオイやカタクリなどを植栽。日本の固有種であるギフチョウや、国蝶とも言われるオオムラサキの食草の保全活動も始めました。
子どもたちは4年生だった時に、大里研究所が行っている"ホタルを通して環境について学ぶ授業"を受けています。課外授業の冒頭にはORI Wine Projectの概要をはじめ、ブドウを10年以上に渡りBIOで栽培してきたことで、タンポポやシロツメクサなどの草花が畑一面に咲き、ミツバチなどの昆虫や、うさぎやアナグマなどの動物たちが訪れる場所になったことを伝えました。そして、ホタルにとっての棲みやすい環境がカワニナがたくさんいる"やや綺麗な川"であるように、ギフチョウにとっては"ヒメカンアオイやカタクリがたくさん咲く里山"が棲みやすい環境であり、その環境作りを行っていることを説明しました。
無農薬でのブドウ栽培において、病気を予防するためには、カビが生えないよう枝葉や実の間の風通しをよくする事が大切です。この対策として、スタッフが日頃行っている副梢を取る作業を子どもたちに体験してもらいました。続いてジャガイモ畑に移動し、収穫時期を迎えたジャガイモを収穫。子どもたちは、ビニール袋いっぱいに、掘ったジャガイモを詰めて、大満足の様子でした。
この日はシルバー人材センターの方々もサポーターとして参加し、子どもたちにアドバイスをしながら一緒に作業を行いました。休憩時間には、たくさん飛び回っている赤とんぼを帽子で捕まえようと、一生懸命に走り回って追いかける元気な子どもたちの姿も。蒸し暑い日ではありましたが、普段とは違う特別な授業に興奮した様子がとても印象的でした。
今回の授業が、未来をつくる子どもたちにとって、農業の楽しさや里山の魅力を知ってもらうきっかけになれば幸いです。
ブドウの副梢を取る作業について説明
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「この葉っぱ取れるよ!」と教えてあげながら一緒に作業
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大きなジャガイモが出てきて嬉しそう
Project ORI Wine 記事
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