研究論文
II型糖尿病に対するFPPの影響
Plasma glucose level decreases as collateral effect of fermented papaya preparation use.
Clin Ter. 157(3):195-198,2006
パパイヤ発酵食品(FPP)は、抗酸化作用の調整を行い、DNAや体内組織の酸化ダメージを防ぐ働きを持つ天然由来の健康食品である。FPPは高齢者を中心に広く使用されており、午後の血糖値の低下に対しての使用など、まだ明らかになっていなかった付随的な働きのためにも使用されている。
この研究の目的はFPPを使用したときの、血漿血糖値の低下について可能性を検証することである。
糖尿病治療薬グリベンクラミドによる治療を受けている25人の2型糖尿病患者(女性13人、男性12人)と健康な25人(女性16人、男性9人)に2ヶ月間昼食時に3gのFPPを摂取させた。
2ヶ月間のFPPの摂取により健康な人も2型糖尿病患者も血漿血糖値が有意に低下したという結果が得られた。この血糖低下作用によって、経口糖尿病治療薬の量を抑えることができた(患者のうち一人は治療の必要がなくなった)。
本研究によってFPPの摂取が2型糖尿病の治療の補助剤として有用であると示された。
La Clinica Terapeutica 2006:157(3):195-198 掲載
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