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学術発表関連
2021/02/01学術発表関連
「FPPによるテロメラーゼ活性およびテロメア伸長効果」
Medical Science Digest(MSD)2020年12月号に掲載
本レポートでは、テロメア研究で知られるイタリア国立衛生研究所のステファノ・ファイス教授らによるFPPを対象とした一連の研究を紹介し、FPPの有効性について報告しています。
テロメアは「命の回数券」とも呼ばれ、テロメアの長さは健康長寿との関係が示唆されています。染色体の末端にあるテロメアは、細胞分裂を繰り返すたびに短くなり、一定の長さより短くなると、細胞の分裂が止まり「細胞老化」という状態になります。老化細胞が蓄積すると慢性炎症が誘導され、加齢に関連した組織の損傷や変性を進行させる可能性もあります。
大里研究所は、FPPを通じ高齢化社会における医療費削減をテーマに活動を行っており、健康長寿と関わりがあるとされる「テロメア」に関する新たな知見が得られたことで、医療費削減という社会課題の解決への一助となる可能性に期待をしています。
*********レポートの概要*********
2020年2月、ファイス教授らは、研究論文「マウスモデルにおけるレドックスバランスと加齢に対するFPPの有益な効果」1)を報告した。
FPPが、全身における抗酸化反応の誘導に加えアンチエイジング効果を併せ持つことを、酸化ストレスマーカーと細胞老化に関わるテロメアについてテロメラーゼ活性及びテロメアの長さを測定してin vivoで解析した。その結果、テロメラーゼ活性によるテロメア伸長と、酸化ストレスの軽減が確認され、FPPが全身における抗酸化反応の誘導に加えアンチエイジング効果を併せ持つことが示唆された。
FPPは、これまでの研究で様々なエビデンスが得られているが、「テロメラーゼ活性」および「テロメア伸長」を示唆する新しい知見が得られたことから、本研究結果をもとに2020年9月16日、国際特許出願がなされている。(出願番号: PCT/JP2020/035121)
同教授は、2019年にCancers誌において論文「FPP(パパイヤ発酵食品)の経口投与によるin vivoでの自然抗酸化応答誘導を介したマウスにおける悪性黒色腫(メラノーマ)の増殖制御」2) を発表しており、FPPを用いたテロメアとメラノーマの2つの研究は、2020年4月に発表された論文「FPP摂取の抗老化および抗腫瘍効果」3)にまとめられ、FPPがテロメラーゼ活性によるテロメア伸長と腫瘍増殖リスク低減の効果を併せ持つことを示唆している。
テロメラーゼはガン細胞において発現が上昇し、細胞の癌化とさまざまな分子機構の関連が示唆されているが、FPPの摂取においてテロメラーゼが活性化されても、メラノーマの増殖が抑制されたという点は特筆すべきである。より健やかでよりアクティブなHealthy Agingに向けて、テロメアが伸長することによる細胞老化促進の予防、長生きすることにより高くなる癌などの老年疾患のリスク低減におけるFPPの有効性が期待される。
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1) マウスモデルにおけるレドックスバランスと加齢に対するFPP(パパイヤ発酵食品)の有益な効果
https://www.ori-japan.com/research/bodyregion/body/fpp-7.html
2) FPP(パパイヤ発酵食品)の経口投与によるin vivoでの自然抗酸化応答誘導を介したマウスにおける悪性黒色腫(メラノーマ)の増殖制御
https://www.ori-japan.com/research/bodyregion/body/fppin-vivo-1.html
3) FPP摂取の抗老化および抗腫瘍効果
ANTI-AGING AND ANTI-TUMOR EFFECT OF FPP SUPPLEMENTATION.pdf