2014/04/15
南極報告会
南極から無事帰国された第55次南極地域観測隊の伊藤太市さんが大里研究所を訪れ、「南極報告会」が行われました。
南極の素晴らしさを伝えることが重要だと感じ、できるだけ多くの方に自分の体験を伝えたいという伊藤さんの熱意により、今回の会を行うに至りました。
南極の氷をお土産に来所した伊藤さんと
めったに見られないという赤いオーロラ。しらせ船上にて
報告会では、南極観測隊として活動開始から帰国までに体験されたことや、南極での作業内容、昭和基地の設備、南極の動物等をたくさんの写真とともに紹介いただきました。
伊藤さんの操縦するピステンブーリーは、しらせからの荷物搬入時に、合計なんと12tもあるソリと荷物を楽々と輸送する活躍をしたそうです。
そして、夏隊が帰国する際の越冬隊との別れは感慨深くとても感動的であったこと気温が0℃でも息が白くならないほど南極の空気はきれいであることやペンギンやアザラシなどの動物が身近でたくさん見られることなどなど、南極ならではの貴重なお話を聴くことができました。
ホームページをはじめとする大里研究所の応援は、他の隊員の方々にも大変好評だったそうです。
その反面、終盤では不眠症に陥り、白夜のある夏期の南極での活動のつらさと大変さも忘れずに報告してくれました。
第55次南極地域観測隊夏隊の活動として予定していた計画を全て完了させたとの嬉しい報告もあり、お礼をいただきました。
伊藤さんは山梨の小学校などでも南極地域観測隊についての講演をされるそうです。
今後、伊藤さんが南極の素晴らしさをより多くの場所で伝える活動ができるよう当研究所でもサポートを続けていきたいと考えています。
また、お土産として南極の氷を送って下さったので、さっそく割って水を注ぐと閉じ込められた空気のはじける音がしました。
とても純度の高い氷で、南極ではお酒を飲むときに使っていたとのことで、はるか遠くの南極に思いを馳せながら南極気分を味わうことができました。
第55次南極地域観測隊での活動、本当にお疲れ様でした。
【報告会の様子】
伊藤さんと理事長 林の挨拶で報告会スタート | 興味深い話に皆聴き入ります |
お土産の南極の氷 | 南極の氷をワイルドに割って、いただきました |
【南極地域観測隊の写真】
氷の海を進む「しらせ」 | 「しらせ」から荷物を氷上輸送する ピステンブーリー 今回、「しらせ」は3年ぶりの接岸を果たした |
南極の夏は白夜であり、日差しも強く 2日で日焼けで真っ黒になる程の過酷な環境 |
東オングル島にある「昭和基地」 |
上空から見た「昭和基地」 夏は意外と雪が少ない |
第2夏期隊員宿舎 他に気象棟や汚水処理棟など様々な施設がある |
真剣な顔つきで作業を行う伊藤さん | 伊藤さんが操縦するピステンブーリー |
美しい朝焼け | 大きな氷山 |
昭和基地で見られるアデリーペンギンや 皇帝ペンギン 国際法上、5m以上近づいてはいけません! |
基地の近くに遊びにきたりすることもあるそう |
かわいらしいアザラシも見られる アザラシには15m以上近づいてはいけません! |
氷にあけた穴から顔を出してご挨拶!?する おもしろい場面も |
釣りもできる ショウワギスという魚が釣れるそう |
昭和基地にはbarもある 日替わり店長を務める伊藤さん |
第55次夏隊の皆さん | オーロラと伊藤さん |
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