2013/11/13

砕氷艦「しらせ」出港

2013年11月8日、雲一つない素晴らしい晴天に恵まれた、晴海埠頭。

第55次南極地域観測のため、砕氷艦『しらせ』が出港するにあたり、防衛省主催の出港行事と南極地域統合推進本部主催の出港式が執り行われました。

1.jpg

砕氷艦『しらせ』の前で伊藤さんと

大里研究所から、理事長の林夫妻ら5名が参加しました。

まずは、防衛省主催の出港行事が「しらせ」船上の後部ヘリ甲板で行われるため、

乗艦許可をもらい、行事までの時間「しらせ」艦内を見学させて頂きました。

2 (260x173).jpg
伊藤さんと理事長の林の家族
 3 (260x173).jpg
「しらせ」乗組員の方々と
4 (260x173).jpg
「しらせ」内を見学
 5 (260x146).jpg

一等操縦士の方にお話しを伺う

行事開始の予定時刻10時には、日高孝次艦長をはじめ「しらせ」乗員の海上自衛隊員、海上自衛隊の音楽隊や儀仗隊が整然と並び、音楽隊の演奏が心を和ませます。

6 (260x146).jpg
整然と並ぶ音楽隊
 7 (260x146).jpg
乗船される様子

音楽隊の演奏が終わり、緊張が走るなか、統合幕僚副長、海上幕僚長らが乗船しました。

厳粛な雰囲気を保った中、岩崎 茂・統合幕僚長が公務であったため、松村 五郎・統合幕僚副長が次のように訓辞を代読された。

「本日ここに第55次南極地域観測協力として日高艦長以下砕氷船しらせ乗員174名の勇姿に接し、頼もしく思う。
南極地域観測という極めて重要な任務に携わることを誇りとし、任務に邁進してもらいたい。
諸官の前に幾多の困難が立ちはだかると想像するが、これまでに培ってきた知識・技能を遺憾なく発揮し、日高艦長統率のもと、一致団結して任務をまっとうすることを期待する。
最後に、長期間の航海に際し、各人が健康に留意し、総員が元気な姿で無事帰国することを要望する」

続いて、河野 克俊・海上幕僚長が

「本日ここに第55次南極地域観測協力の準備が完了し、

晴れて出港の日を迎えた日高艦長以下乗組員一同の精強な姿に接し大変心強く思う。
諸官においても、南極地域観測という極めて重要な任務に携わることを誇りとし、任務に邁進してもらいたい。
またここ数年の極めて厳しい氷の状況から2年連続で昭和基地沖へ接岸出来ない状況下での任務となっている。
孤立無援の状況下で無事任務を遂行するためには、周到な準備と的確な状勢判断および緩急自在かつ柔軟な対応が必要であり、艦と航空機の能力を十分発揮することに努めると共に、困難な局面に際しても最後まで忍耐強く最善を尽くしてもらいたい。
終わりに、長期間にわたり留守を守り諸官の活躍を支えられるご家族の皆様に敬意を表すると共に、ひとりひとりが自己の足跡を果たし、来年4月元気な姿で帰国することを強く希望する」

と壮行の辞を述べられた。

8 (260x173).jpg 
出港行事は「しらせ」船上のヘリ甲板で行われた
9 (260x146).jpg

壮行の辞

そして、乗員を除くすべての方々が下船した後、文部科学省南極地域統合推進本部主催で、「しらせ」出港式が執り行われました。

日高 孝次・艦長と第55次南極地域観測隊 宮岡 宏・隊長に東京都港湾局 東京ポートガイドである堀池真由美さんから花束の贈呈が行われ、南極地域観測統合推進本部長にかわり日高艦長と宮岡隊長から、磯貝大臣官房審議官に対し、出立の挨拶がありました。

最後に日高艦長から、見送り者や参加者に対して、
「素晴らしい天気にも恵まれ、幸先の良い出港になりました。初心に帰ったつもりで頑張ってまいります。本日は有難うございました」
と挨拶があり、出港式が締めくくらた後、大勢の方々に見送られながら「しらせ」が出港しました。

10 (260x146).jpg 
花束贈呈
11 (260x146).jpg
出立の挨拶

12 (260x173).jpg 
甲板にてレインボーブリッジを背景に
13 (260x173).jpg
「日本南極観測隊」の文字が入ったコンテナ

14 (260x173).jpg 
間近で見るとより迫力がある「しらせ」
15 (260x173).jpg
第55次南極地域観測隊の面々

16 (260x173).jpg 
伊藤さんの勤務先である 株式会社 キムラ の
社長 木村さんと
17 (260x173).jpg
出港直前
18 (260x146).jpg 
音楽隊による「蛍の光」の演奏の中
遂に「しらせ」が出港

大里研究所の記事