研究論文

マウスモデルにおけるレドックスバランスと加齢に対するFPP(パパイヤ発酵食品)の有益な効果

Beneficial Effects of Fermented Papaya Preparation
(FPP®) Supplementation on Redox Balance and Aging in a Mouse Model

Antioxidants, 9, 144; 2020

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過去数十年、発酵食品および飲料の有益な効果を含め、食品から得られる抗酸化機能がいかに人類の健康に良い影響を及ぼすかが、大いに注目を集めてきた。FPP(パパイヤ発酵食品)は、全身の抗酸化効果を得るための有用なアプローチとなり得ることがこれまでに示されている。

本研究の目的は、FPPが全身の抗酸化反応を誘導すると同時に、抗老化効果を持つかどうかをin vivoで科学的に立証できるかどうかを検証することである。この目的のために、加齢研究に適したマウスモデル(C57BL/6J)を用い、生後6週(初期)のマウスと生後51週(後期)のマウスに、それぞれFPPの水溶液と、比較対照には水道水を毎日与え、検証を行った。10ヶ月間FPPを与えた後に、両方のマウスグループのテロメラーゼ活性、血漿中の抗酸化物質と活性酸素種であるROSの値、骨髄および卵巣から採取したテロメアの長さを測定した。

結果は、毎日FPPを与えることで、血漿中のテロメラーゼ活性および抗酸化レベルが増加しROSが減少するとともに、骨髄と卵巣におけるテロメアの伸長が見られた。

初期と後期を比べた場合、初期のほうがより効果があり、FPPが加齢に伴う分子の損傷を防ぐ重要な役割を果たすことが示唆された。

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図1:マウスとヒトの年齢換算表
6週齢~51週齢の初期マウスは、13歳~41歳までのヒトに相当し、
51週齢~96週齢までの後期マウスは、41歳~63歳までのヒトに相当

表1:FPPを与えた初期および後期マウスにおける各コントロールとの比較(%)

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図2:FPPを与えた初期マウスの血漿中テロメラーゼ活性への効果 **p < 0.005

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図3:FPPを与えた初期マウスにおける骨髄細胞のテロメアの長さ(A)
及び卵巣胚細胞のテロメアの長さ(B)への影響 ****p < 0.0001

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