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学術発表関連
口腔内におけるFPPの抗酸化作用についての論文が発表されました
口腔内におけるFPPの抗酸化作用についての論文が発表されました。
口腔内におけるパパイヤ発酵食品(FPP)の抗酸化作用
掲載された論文の要約は以下の通りです:
酸化ストレスは、口腔内の疾患をはじめとする様々な病気の発症にかかわっていることが知られている。しかし、酸化ストレスの影響の改善を謳う抗酸化サプリメントの摂取には異論もある。というのは、こうした抗酸化物質の酸化状態を測定する際に、多くの場合生理的ではない条件下で測定されているからである。
本研究では、パパイヤ発酵食品(FPP: パパイヤを酵母発酵させた製品)の抗酸化能を口腔内で有効な条件下で測定した。
高感度ルミノール化学発光法を用いて、通常のあるいは病的な口腔内環境に存在する唾液とその構成要素(ムチン、アルブミン)、赤血球、微生物とFPPを混ぜることにより、FPPの抗酸化能が有意に上昇することがわかった(最大20倍、P<0.0001、10 mg時)。ポリフェノールは、主な植物由来の抗酸化物質である。フォリン - チオカルト アッセイを用い、食塩水で懸濁したFPP中には非常に少量しかフェノール類は計測されなかった。しかし、FPPに唾液、アルブミン、ムチン、赤血球をそれぞれ加え懸濁した場合、それぞれ別々に分析した場合と比較して、ポリフェノールの総量は最大6倍(p<0.001)まで増加した。
これらの結果は、FPP中の抗酸化ポリフェノールが唾液中のタンパク質で溶解し、赤血球および微生物に結合することにより、その有効性、活性が高められたため、FPPの抗酸化能が上昇したことを示唆している。